魅力的なマンションの共用施設・サービス

4

マンションには、さまざまな共用施設やサービスが備わっており、規模によっては、かなり暮らしの充実度が高まります。とはいえ、そのような施設やサービスの重要度は人によって異なり、利用料や維持費などの費用がかかるのも事実です。買った後で、結局使わないものばかりだった、ということにならないよう、施設・サービスの種類や費用についても知っておきましょう。

どんな共用施設・サービスがあるのか

マンションによっては、以下のような共用施設やサービスがあります。

 

・ロビー

・ラウンジ

・コンシェルジュサービス

・シャトルバス

・フィットネスジム

・キッズルーム

・ゲストルーム

・洗車スペース

・ペット足洗い場

・ドッグラン

 

ロビーは、高級マンションであれば大理石や御影石などを使い、ホテルのように豪華さを演出している物件もあります。コンシェルジュ付きであれば、エントランスのカウンターにコンシェルジュが常駐しており、クリーニングや宅配の手配のほか、さまざまなサービス、相談に応じてくれます。ロビーに常に人がいれば、防犯面でも安心です。

 

専用のシャトルバスは、マンションと駅などを定期的に往復するのでとても便利です。ほかにもフィットネスジムでは手軽に汗を流せますし、小さな子供がいるなら、安心して遊ばせられるキッズルームもうれしい施設です。また、ゲストルームでは、来客の宿泊もできます。お互いけがね気兼ねなく泊まれるので、喜ばれることも多いようです。

 

さらに、車を持っている人には便利な洗車スペースや、ペットがいる人にはうれしいペット足洗い場やドッグランを設けているマンションもあります。これらの共用施設やサービスは生活の質を向上させるだけでなく、そのマンションの資産価値を高める魅力的な要素と言えるでしょう。

共用施設・サービスの費用について

31

これらマンションの共用施設・サービスには、サービスを提供する人件費や設備費などが当然に発生しています。また、修繕費用もかかります。そしてこれら費用は、マンションの区分所有者全員で負担し合っています。

 

人件費や設備費は「管理費」に含まれており、修繕費に関しては「修繕維持積立金」に含まれています。そのため、住戸数が多い大規模なマンションの方が、多額の修繕費と管理費を徴収できるので、より多くの共用施設やサービスを展開しているケースが多いです。

 

したがって、大規模または修繕費と管理費が高額なマンションならば、一般的には共用施設とサービスの質・量は向上していきます。一方、低価格、小規模なマンションには、このような共用施設やサービスは多くはありません。ただし、施設やサービスが少ないことはデメリットだけとも言い切れません。

 

裏を返すと、共用施設やサービスが少ない低価格なマンションは、それらに対しての修繕維持積立金や管理費がかからないということでもあります。

共用施設やサービスは必ず要るのか

マンションの共用施設やサービスは利便性が高く、購入を考える際には資産価値という点でも検討のポイントとなるでしょう。ただし、以下の点をチェックすることが必要です。

 

自分にとって必要か

将来的に必要か

ランニングコストは高くないか

 

まず、「自分にとって今必要か」「将来的に必要か」という点を考えましょう。今も将来的にも全く必要でなければ、単に余計な管理費や修繕費を支払うことになります。また、サービスによっては重要事項説明書に「状況により将来的に廃止する」のような文言があるので、その点はしっかりとチェックしておきましょう。

 

また、周辺の同じような物件と比べてランニングコストは高くないか、という点も検証しておきましょう。ランニングコストが高く、かつ自分に不要なものばかりであれば、共用施設やサービスがあることでのデメリットが大きくなります。上記のポイントをチェックして、費用対効果が高いかどうかを判断すると良いでしょう。

不動産お役立ち情報